女性が女性らしくいられるのは、ホルモンのおかげ!

女性ホルモンの働き

 

カラダにもココロにも影響を及ぼす女性ホルモン

女性ホルモンは、生理や妊娠はもちろん、それにまつわるカラダの不調や、ココロの不調にまで深い関わりを持っています。つまり、その働きとメカニズムを理解すれば、不調の原因も対処法も分かってくるはずです。

 

2種類の女性ホルモン、その働きは?

人体の臓器の働きを調整するホルモンは、全部で40種類以上あります。その中で女性ホルモンと呼ばれるのは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類です。

 

女性ホルモンは、脳からの指令で卵巣から分泌される

卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌しているのは卵巣です。そして、卵巣にその指令を出しているのは脳です。
司令塔となるのは、間脳の視床下部。ここから、GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌されると、その刺激を受けた脳下垂体から、FSH(卵胞刺激ホルモン)LH(黄体化ホルモン)という2種類の性腺刺激ホルモンが分泌されます。さらに、この性腺刺激ホルモンに刺激されて、卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されるしくみです。
卵巣からのホルモン分泌量は常に脳がチェックしていて、減ってくると増えるように、増えれば減るように指令を出します。このようにフィードバック機能が働いているのです。
ところが司令塔の視床下部はストレスの影響を受けやすく、これが働かなくなると、生理の状態や体調にも影響が出てしまいます。

ホルモンの役割
女性ホルモンは脳からの指令で卵巣から分泌されています。

女性ホルモンは脳からの指令で卵巣から分泌されています。

子宮に作用して、受精卵のベッドとなる子宮内膜を厚くする働きをします。また、女性らしさを作るホルモンとして、乳房の発達、皮膚、骨、筋肉、脳、自律神経などの働きにも関係しています。思春期から分泌量が多くなり、30代でピークに達し、更年期になると減少します。

子宮内膜を受精卵が着床しやすいように整え、妊娠を助けます。また、体温を上昇させる働きがあります。妊娠した場合は分泌が続き、赤ちゃんが育ちやすい子宮環境を整えます。妊娠していなければ分泌量が減少し、子宮内膜を体外に排出させるのを助けます。