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子宮内膜症
子宮の内側を覆う粘膜を子宮内膜といいます。子宮内膜症は、子宮内膜によく似た組織が子宮以外の場所に発生し、増殖していく病気です。
発生しやすい場所は、直腸と子宮のすき間(ダグラス窩)、膀胱と子宮の間(膀胱子宮窩)、卵巣、卵管、子宮筋層、骨盤腹膜などですが、まれに肺や胸膜に発生することもあります。
増殖した組織は子宮内膜と同様に生理のときに脱落し、出血を起こします。それがおなかの中にたまって炎症を起こし、周囲の組織と癒着するなどのトラブルを引き起こします。特に卵巣に子宮内膜症ができると、チョコレート色の古い血液がたまった袋状となるため、チョコレートのう胞と呼ばれます。
子宮内膜症の起きるところ
出典:講談社「子宮、卵巣の病気と治し方」(P68)
多くは強い生理痛を伴います。あるときから生理痛が強くなり、だんだん生理痛がひどくなってきたという場合は要注意です。吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状、腰痛、性交痛、排尿痛、過多月経や不正出血が見られる場合もあります。妊娠しにくくなり、不妊となるケースも少なくありません。
最近は20代、30代の女性に増加しています。該当の症状がある人は、できるだけ婦人科の受診をおすすめします。
Last Updated : 2018/02/28 L.JP.MKT.WH.02.2018.1391